2010/02/08

パラグアイの食文化

 相変わらず暑い日が続きます。現在アスンシオンに滞在中。

 今日は友達と外食することにし、ペルー料理を食べに行くはずでした。しかしいざその店に行ってみると、なんとパラグアイ料理屋でした。店内は高級そうな雰囲気で、入ったからには出ていきづらい雰囲気で、しょうがなくそこで食べる事にしました。パラグアイ料理と言ってもイメージが持ちずらいのですが、パラグアイの歴史を垣間見ると、なるほどと思う部分がたくさんあります。

 パラグアイには元々、土着の人々であるインディヘナと言われる民族が住んでいました。彼らは移動しながら生活をし、主食は狩りで得た動物の肉でした。今でも主食が肉であるのは、このころの影響だと思います。

 さらに時代が進むと、スペインの征服時代に入ります。征服と言っても、争いを望まなかった当時のインディヘナ達は、進んで混血を受け入れていきました。さらにスペイン以外の国からも多くの人々が訪れ、ある種の多民族国家になります。この頃には、食肉加工や乳製品加工の技術が主にヨーロッパから入り、食のバラエティーは一層豊かなものになりました。

 ヨーロッパからはその他にも、野菜栽培などの技術ももたらされましたが、パラグアイ人にとってなじみのない菜食の文化は、受け入れられるまでに長い時間を要しました。近年になり、健康志向などの面から野菜が重要視され、レストランなどでは野菜が多く見られます。しかしやはりニーズは少なく、特定の野菜に限られるため、依然として野菜嫌いの傾向は強いです。

0 件のコメント: