2010/03/02

パラグアイの食料事情②

本日快晴。一昨日まで少し肌寒く、長袖の服を着るほどでしたが、今日はうって変わって半袖でも汗ばむ陽気です。日によって温度差が大きいのもパラグアイの特徴です。

今日はパラグアイの野菜について少し書きたいと思います。

元々野菜をあまり食べないパラグアイの人達ですが、最近は嗜好が変わってきことや、健康面からでしょうか、野菜の需要は増えています。野菜と言ってもタマネギ、ニンジン、トマトなどは昔から食されていたのかもしれません。しかし依然として野菜は高級とのイメージがあるらしく、証拠として肉などと比べると値段は高めです。需要が少ない証拠でしょう。

一般的にスーパーなどで野菜が占める販売スペースは少ないですが、野菜が売られているのは確かです。

写真は首都アスンシオン近郊のとあるスーパーです。


やはりタマネギ、ニンジン、カボチャ、トマト、キャベツなど、日持ちするものや輸送に優れているものが目立ちます。そしてそのかなりの割合が隣国ブラジルやアルゼンチンなどから輸入されているのも事実です。


わずかですが、葉物野菜もあります。


日本のスーパーなどと比べると、とても特徴的な違いがあります。

①ビニールなどで包装されている野菜はわずか。
 やはり手間やコストを省く意味でも包装はしないのでしょうか?野菜を仕入れたらそのまま店先に積んでいます。しかし個人的には日本の過剰包装に比べるとより環境的だと思います。

②ほとんどの野菜が量り売り(野菜は自分で選んで買う)。
 野菜に限らず穀類、肉、果物、パンなど、主要な食品はほとんどが量り売りです。自分のものは自分で選んで買うのが常識ですね。

③野菜の質は良いとは言い難いが、消費者は自分で選ぶため問題ないのかもしれません。
 日本と比べてしまうのもどうかと思いますが、やはり質の良いと言える野菜はわずかです。これがパラグアイの野菜消費の課題でもあると思います。

トマトです。


アボガドです。日本ならとっくに廃棄されていますね。


マイナスなイメージが先行しますが、逆の捉え方をすれば多少質の悪い野菜でも、量り売りにする事で消費者に買いやすくし、最終的に残れば廃棄すると言う方法です。その結果として、日本のように過剰廃棄する必要が無くなるのかもしれません。

3 件のコメント:

自給自足life さんのコメント...

本当にそうですね。

日本も戦前は、量り売りが主流でした。
なぜなら、種が固定種だったからです。

今はF1になることで、野菜の大きさが均一化されて、箱にも収まりやすくなりました。

戦前は、固定種だったので、大きさが違う野菜を売るのには計り売りがベストでした。

マーケットの写真、最高です。
私には、種子の売店に見えます。

ショウガは種ショウガにみえますから、
相性の良い里芋の間に植えるみたいに、
キャッサバとショウガのコンパニオンプランツも面白いと思います。

根っこつきの野菜や根菜は、
埋め戻すことで花を咲かせ、種が採れます。

トマトは、そのまま埋めても発芽しますし、
ピーマンは、しばらく置いておいて種が採れます。

これからもパラグアイの市場や畑の状況。
現地の農場の状況、暮らしぶりを紹介して下さいね。

お身体大切に根!

田舎人 さんのコメント...

自給自足Lifeさん、あいがとうございます。

確かに種を売っているようにも見えますね(笑い)

今日はトマトがハムシにやられていてとてもショックでした…。

自給自足life さんのコメント...

ハムシだけに、無視(ムシ)できませんね。

ハムシに強かった残った株から自家採種するとか、
同僚がいうように、虫害に合いにくい蒔き時を見つけてみては?